つい最近、スーパーで買い物をしていたら、スーパーの入り口のスペースに卑しい業者が居たので、本日はその話をします。
僕は今、田舎に住んでいるので、スーパーも地域に根ざした雰囲気で、客層もおじさま、おばさまが多いです。
そしておそらく田舎特有の光景だと思いますが、スーパーの入り口のスペース、角の方に特設スペースがあり、そこで業者さんが自社商品をアピールしています。
僕はいつもガン無視なのでいまいち覚えていないのですが、一番イメージしてもらいやすいのはウォーターサーバーを契約させようとする業者ですね。
あとはスマホの乗り換えを提案していたりもしますね。
契約してもらえればある程度まとまったお金の入る継続契約の営業、といったところでしょうか。
ああいうのは一度契約させてしまえばあとは楽な商売なので、広告宣伝費に力を入れています。
スーパーの特設スペースでの営業も広告宣伝みたいなものですね。(ティッシュ配りとかね)
僕はあれ系の営業がだいっ嫌いです。
百害あって一利なしです。
目に入れたくもないです。
私の視界に入ってくるな!
ふぅ。
さて、先日スーパーに行った時も相変わらずやっていて、どんなサービスを売っていたかは定かではないのですが、何やらおばさまの相談に乗っていました。
「これは骨粗鬆症で間違い無いですね。」
「よくこの状態で大丈夫でしたね。大変なことになる寸前でしたよ」
などと耳に入ってきます。
内心うわー、と思いつつ、買い物を始めます。
そのスペースは入り口付近にあるので、当然帰り際も通るのですが、
「おじさん、だいぶ骨が薄くなってますね」
などと、また別の人に言ってます。
(何らかの測定器で客の骨の状態を調べていたようです。)
この商売の構造が分かるでしょうか。
これはもはや詐欺とそこまで変わらないとまで思えてしまいます。
つまり、消費者の不安を煽って、自社のサービスを買ってもらおうとする手法です。
先ほども書いた通り、彼らが何を売っていたかは知りません。
実際のところ、何なのでしょうかね。
安易な想像だと効くかもわからないサプリとかですかね。
「毎日飲み続けてね。」
「効果には個人差があるから、長い人だと効果が出るまで数ヶ月かかるよ。」
「だから継続契約してね。」
みたいなやつ。
ここまで悪質な商品は珍しいですが、そうとも思わせるような悪どい言い回しでした。
当然ですが、こういう人達に騙されてはいけませんし、耳を貸すだけ時間の無駄です。
これを読んでいる皆さんは大丈夫でしょうけど、特に認知機能が衰えてきていたり健康に不安を抱えているご年配の方々は引っかかってしまうのでしょう。
商売をやる側の立場だと、不安を煽るというのは低コストで効率の良い広告になります。
さらにその解決策となる自社商品が「楽」だとより広告効果が高まります。
「こんな不安をお持ちではないですか。なんとこれを買うだけで解決します。」
「あなたは骨粗鬆症ですね。このサプリを飲むだけで解決します。」
「これを着るだけで痩せます。」
「10分で分かる!金持ちになる秘訣!」
みたいな。
人間が持つ野生的な、本能的な「恐怖と強欲」に訴えかけてきます。
ただ、僕は嫌いです。
YouTubeでも所謂「釣り」と呼ばれるサムネ・タイトルは自分が嫌いなので、自分の動画にも付けません。
最近のテレビはこれが顕著になってきましたよね。
コロナの報道なんかもまさにそんな感じです。
不安を煽る報道ばかりで、科学的手法による検証が報道されることはほぼありません。
なぜテレビがそうなっているかと言うと、「マス」に対する「メディア」だからですね。
日本は高齢大国ですから最大公約数的なターゲットも自然とご年配の方々になります。
ご年配の方々は「不安」に対する防御力が低くてむしろ自分から求める傾向を持った人もいる気がします。
穿った見方かもしれませんが、テレビはその需要に答えているとも言えるでしょうね。
さて、話がそれて、過激になってきたので一旦落ち着きます。
ここまで書いておいて何ですが、僕は「社会」に文句を言っているわけではありません。
もとより社会に対して期待はしていないので()
本日のまとめとしては、社会がこうだから皆さん適切に身を守りましょうね、です。
テレビとも適切に付き合いましょう。
また、僕はこういった「虚業」には極力手を染めずに生きたいです。
この文脈での虚業とは、あえてきつい言い方をすると「弱い人達の不安や欲を煽り、自分の商品・サービスを買わせる商い」です。
虚業とは何か、を突き詰めていくとなかなか難しい問いなのですが、僕の中での一つの基準が、
「自分の商品・サービス・コンテンツを自分が買いたい・消費したいと思えるか」です。
僕は自分のYouTube動画を見ていても案外面白く見れますからね。
以上、ナルシストでした。